セキドオンラインストア DJI ドローン正規代理店

こんにちは、産業用ドローン担当の段野です。

今回は、ドローンを遠隔操作するクラウドベースプラットフォーム「DJI FLIGHTHUB2」を用いた熊の調査・捜索・検知の実証実験を、秋田県の「くまくま園」様のご協力のもと実施いたしましたので、紹介いたします。

本検証は、熊退治ではなく「人と野生動物の安全な共存」を目指しています。

実証の目的

近年、全国的に熊が人の生活圏へ出没する報道が相次いでおり、人的被害も報告されています。2025年9月には「緊急銃猟」制度が始まったものの、現場はまだ混乱のなか、模索を続けている状況です。この緊急銃猟対応にもドローンの活用が期待されます。

今回の検証では、DJI FlightHub2を用いる事で、安全かつ迅速に熊の存在を検知できる仕組みへのドローン活用を目指しています。

今回の使用機材・ソフトウェア

・DJI MATRICE 4TD

Matrice 4TD は、ドローンの遠隔運用を実現するドローンポート DJI Dock 3 に対応したドローンです。赤外線カメラを搭載し、赤外線カメラの解像度は 640*512、その他に広角カメラ・3倍ズームカメラ・7倍ズームカメラ・レーザー距離計を備えます。

Drone bear detection_01

DJI Matrice 4TDDJI Matrice 4TD

・DJI DOCK 3

DJI Dock 3 は「DJI Matrice 4D/4TD を遠隔運用ができる」ドローンポートです。ドローン本体の格納・充電・管理や、ドローン運行管理クラウドソフト「DJI FlightHub 2」と組み合わせる事で、手動/自動飛行するドローンの操作や画面共有、撮影データの管理/共有ができる製品です。

Drone bear detection_02

DJI Dock 3DJI Dock 3

・DJI FLIGHTHUB 2

DJIが提供するクラウド型のドローン運用プラットフォームです。DJI Dockシリーズを管理運用できるほか、複数のドローンを管理操作や、映像のリアルタイム配信・共有が可能です。

Drone bear detection_03

FlightHub 2 の機能や詳細はこちらの記事をご覧ください。

DJI FlightHub 2 でできることとは?

ドローンを使った熊の検知方法

今回は上空から熊を検知する方法として、2つの方法を検証しました。

1.手動飛行によるマルチモーダル検出

こちらは DJI FlightHub 2 の機能で、いわゆる「AI検知」にあたります。検知したい対象を指定する事で、AIが映像をリアルタイムに処理して「対象物」を発見次第アラートや写真撮影などを行います。

マルチモーダル検出については、こちらの検証動画を合わせてご覧ください。

下は実際に検証した画像です。上空から熊の動きをリアルタイムで捉え、自動的に熊を検出する性能を確認することができました。また、木陰など一部視界が遮られる状況でも検知が可能でした。

Drone bear detection_04

2.自動飛行によるAI検知

自動飛行ルート「パトロールルート」にて、熊の検知を行いました。この飛行ルートは、捜索範囲を指定すると、AIが人・車・船を検知する機能です。検知した際にはアラート・撮影などを行います。

現時点で「熊」の指定はできませんが、今回は「人」検出を応用し、信頼度を15%まで下げる事で熊も人と誤認させ検知させる方法で熊を検知しました。「信頼度」とはAIが検出した物体がどの程度「その対象であるか」を数値で表したもので、100%に設定すればAIが確実に「人」と認識したもののみ検出されます。この信頼度を15%まで下げる事で「熊」を「人」と誤認識させ、検出しました。

飛行高度に関しては、70m以上にしてしまうと検知率が下がりましたので、飛行高度は60m程度、信頼度は15%程度での検知が最適かと思われます。これは現場の状況等によって変わるため、参考値となることご了承ください。

画像内「person」の注釈、右が熊、左は作業者

また、Matrice 4TD には赤外線カメラが搭載されており、熱検知でも動きのある熊は確認する事ができました。ただし Dock 3 から離発着する場合は、温度域を手動設定できないため、手動飛行の方が確認しやすいかと思われます。

そのほか、オプションとしてスポットライトの搭載も可能ですので、夜間でも同様の性能を得る事が可能です。

熊検知の実証結果

検証の結果、下記の内容が確認できました。

 ・高度60m/カメラ角度60度で熊を検知、高度を下げればさらに検知率を上げる事が可能
 ・木陰など一部視界が遮られる状況でも検知可能
 ・うずくまっている体勢、水に入っているような状態でも状況によって検知可能
 ・誤検知はあるものの対象物も発見しているため、実運用では有効と思われる

今後の展望

実運用では、人の生活圏への熊の侵入を早期発見し、関係者(市区町村担当者や猟友会関係者)に通報する事が、十分に可能と判断できます。また、通報のあった現場へ飛行させ、安全な位置から熊を追跡し、スピーカーによる周辺住民への広報や、FlightHub 2 を使った情報共有を行い、緊急銃猟対応でも十分に活躍が見込まれます。

今回の現場ではありませんが、DJI Dock 3 と DJI Matrice 4TD による農場の巡回中に熊と思しき獣を追い払う映像がこちらです。

今後も自治体や関係機関の方々と連携し、実際の山間部/市街地周辺での検証を進めていきます。

検証協力

「北秋田市くまくま園」
 秋田県北秋田市阿仁打当 陳場1−39

北秋田市くまくま園

調査/点検業務へのドローン導入をご検討される方や、撮影データの精度など詳細が気になる方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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